18.09.14
健康+ゆるり旅
カテゴリ:雑記
「ヘルスツアーリズム」という言葉を聞いた事はありますでしょうか?
実は明確な定義がなく少し曖昧な言葉なのですが、主に二つの意味があります。
一つは花粉症の症状緩和や作業療法士が同行するリハビリ目的の旅行を指します。
そして二つ目は、自然豊かな環境でヨガや坐禅、農作業などを行う旅行の事を言います。
この二つ目の健康をテーマにしたプログラムやアクティビティが含まれている旅行が、
じわじわと人気を得ています。
この「ヘルスツアーリズム」の狙いは、旅を通じて健康をより意識して、旅から帰った後も、
健康に対する取り組みを続けてもらう事です。
経済産業省は病気予防や健康増進のための「健康寿命延伸産業」として位置づけて、
2025年に3兆2億円ほどの市場規模になると予想しています。
例えば、春には3万本以上の桜の花が咲き誇る奈良県の吉野町では、
豊かな自然を活かして「森林セラピー」というプログラムを提供しています。
現地を歩いて森林浴をするだけではなく、2つのコースを用意して、
インストラクターの指導のもと、様々なプログラムを行いながら、
精神的なストレスの軽減、心身の健康増進を図り、予防医療としての効果も
目指した取り組みがなされています。
近年では個人の旅行者だけでなく、企業の福利厚生や研修プログラムとしても
注目されつつあり、社員の生活習慣病の防止などを目的とした問合せも増えてきている様です。
日本には古くから湯治の文化がありました。
温泉に出向き数日間滞在をして、ついでにその土地の食べ物や観光を楽しむという事から、
近年の健康+旅行ブームに繋がるものがある気がします。
いつの時代も人の健康に対するきょみは深いものです。
このヘルスツアーリズムをきっかけに人々の健康に対する意識が高まり、
観光地の地域の資源を活かした魅力あるコンテンツ提供が出来て、
ツアーへの参加者が増える事が人々が豊かな人生を送る手助けになるでしょう。
投稿者:エイセット