18.06.27
過労死110番
カテゴリ:雑記
長時間の残業や休み無しなしの連続勤務が続くことで、
精神的、肉体的負担が増えて、脳溢血や心臓麻痺などで突然死
する事を過労死といいます。
2002年にはローマ字の「karoshi」(overwork death)が、
オックスフォード英語辞典にも掲載されて世界にも知られるようになった言葉です。
この過労死ですが、日本では企業の問題だけだと思われがちですが、
サービスを受ける側(お客さん)による過度なサービスの基準が、
負担となって労働環境を悪化させているためだと言う声も少なくありません。
スーパーマーケットやコンビニなどで働く人の約70%が客から長時間の説教や、
暴言、土下座など謝罪の強要や脅迫などの行為を受けた事がある、
という調査結果も出ています。
そんな社会の複雑な仕組みの犠牲者を減らそうという動きがあります。
過労死110番という電話相談です。
この過労死110番は1988年にスタートしてこれまでに約1万2千件もの
相談を受けてきました。
今年で開設30周年になります。弁護士や医師などが中心となり長時間労働に
ついて電話相談を受けます。
開設当初は過労死の原因のほとんどが脳梗塞や心臓の疾患だったのが、
最近は自殺が半数を占めるようになってきたそうです。
20代、30代の若い人やその親からの相談が増えてきたという事です。
また電話相談を運営している団体である、過労死弁護士全国連絡会は
定期的にシンポジウムなどを開き、労災認定された事例を取り上げ、
実情を広く一般的に知ってもらおうと情報のシェアをしています。
働いてお金を稼ぐことはすばらしい事ですが、
働き過ぎで豊かな人生が送れなくなってしまうのは、
あまりにも悲しいことですね。
投稿者:エイセット